カスピ海ヨーグルトを作る！作り方の注意点、植え継ぎ方法
こんにちは、はせちいです。
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GW期間に余っていたカスピ海ヨーグルトの菌種を使って、
カスピ海ヨーグルトを再開していました。
気温も温かくなってきたので、1日で出来てしまいます。
最近は毎晩のデザートとしてヨーグルトを。
最近ではコロナ対策として”免疫力”がHOTワードになっており、発酵食品が再ブームを巻き起こしているようです。
これを機会にヨーグルトで免疫力アップを目指していきたいです。
カスピ海ヨーグルトの特徴
カスピ海ヨーグルトは、長寿大国として有名なコーカサス地方で古くから食べ続けられてきたヨーグルトです。
(コーカサスの美しい風景 | World Web Magazine | 世界の美しい風景)
✔ 強い粘り気
カスピ海ヨーグルトの1番の特徴はなんといっても粘り気ですね。
POINT
粘り気の正体はクレモリス菌FC株という乳酸菌！
通常のヨーグルトの菌が増えるためには37～42℃の温度が必要ですが、カスピ海ヨーグルトの菌、クレモリス菌FC株は20～30℃で元気に増殖するという違いがあります。
✔ 生きて大腸まで届く
クレモリス菌FC株は、胃や小腸で分解されないため、生きて大腸まで届くのが特徴です。臨床試験でも、ヨーグルトを食べていた人が摂取を辞めても2週間後までFC株が検出されたという結果もでているようです。
✔ 粘り成分「EPS」
カスピ海ヨーグルトの特徴である粘り成分はEPSといい、これは他のヨーグルト菌種では発見されないそうです。
EPSには様々な健康効果があり(後ほど説明)、高齢の方で嚥下機能が落ちた方でも粘り気があるおかげで誤嚥の防止にもなり安全に食べることが出来ます。
カスピ海ヨーグルトの効果
免疫細胞活性化
クレモリス菌FC株は、IFN-γというアレルギーや感染症と戦う細胞の産生を高める働きがあります。
また、クレモリス菌FC株は肺でウイルスの増殖を抑える働きがあるため、インフルエンザにかかっても重篤化を防ぐことが出来るという結果もでています。
さらに、カスピ海ヨーグルトを摂取していることでインフルエンザワクチンの抗体価の上昇が認められ、予防接種の効果を高めるという研究結果も出ているようです。
血糖値の上昇を抑える
クレモリス菌FC株が生み出すEPSの粘り成分により血糖値の上昇がゆるやかになります。
EPSは人間の消化液では分解されることがないため、食物繊維と同じ働きをして血糖値の上昇をゆるやかにしてくれるのです。
整腸作用
カスピ海ヨーグルトの摂取を続けることで、便中のビフィズス菌の数が増え便秘の改善につながります。
また、粘り成分EPSは食物繊維と似た働きをするため腸のお掃除もしてくれます。
善玉コレステロールの増加
カスピ海ヨーグルトの摂取を続けることで、血液中の善玉コレステロールを増加させ、中性脂肪を低下させる働きが期待できます。
また、腸内の善玉菌も増やしてくれて、腸内環境も改善されます。
抗アレルギー効果
カスピ海ヨーグルトの摂取によりアレルギーの原因となるIgE抗体を減少させることができます。
アレルギー症状だけでなく、花粉症やアトピー性皮膚炎の症状緩和にもつながるという研究結果もあります。
美肌効果
腸内環境は肌の状態を左右するため、善玉菌が増え、排便コントロールがつくと肌の調子もよくなります。
また、クレモリス菌FC株にはストレスによる肌機能の低下を抑える働きがあるため、吹き出物などの肌トラブルを防止してくれます。
作り方
準備するもの
✔ 容器
POINT
容器は2個以上！耐熱で蓋がきちんと閉まるもの
後ほど説明しますが、容器を使う前に必ず熱湯消毒をする必要があります。また、菌が入り込まないようにきちんと蓋をする必要があるためこのポイントはしっかりおさえましょう。
大きさは最低でも500ml入るもの。500ml～1000mlのものがおすすめです。
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✔ スプーン
出来上がったヨーグルトから、その一部を植え継ぎするときに使います。
こちらも熱湯消毒が必要になります。
POINT
持ち手が長く、大さじ１がひろえるものがおすすめ。
持ち手が長めのものを選ぶと植え継ぎするときに楽です。
また、植え継ぎの際大さじ１単位で移植していくので大さじがひろえるものだととても便利で、正確に作ることが出来ます。
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✔ カスピ海ヨーグルト菌種
これはスーパーなどでも簡単に入手できます。
人からもらって作る方もいると思いますが、菌の量が少なかったり、弱かったりすると上手に作れないことがあるので、初めて作るときは”正規”の菌種を購入しましょう。
ちなみに私は毎回フジッコの菌種セットを使っています⇩
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✔ 牛乳
菌の繁殖を防ぐため、なるべく未開封のものを使いましょう。
できるだけ無調整牛乳がいいですが、ない場合は普通の牛乳でも作れます。低脂肪乳や無脂肪乳はカスピ海ヨーグルト特有の粘り気がでなくなってしまうこともありますので、できるだけ避けた方がいいです。
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✔ ヨーグルトメーカー(なくてもOK)
ヨーグルトメーカーを使うと、一定の温度を保つことが出来るため、成功しやすく、初心者や忙しい人にとってはありがたいものです。
実は先日、ヨーグルトメーカーが欲しくて買いにいったのですがあらゆるところで売り切れ！！！この時期から始める人が多いことに驚きました。
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手順
①まずは容器とスプーンを煮沸消毒します。
熱湯消毒は熱湯に5分つけるだけで十分効果が発揮されます！
②容器に室温に戻した牛乳と菌種を入れます。
＜フジッコの粉末を使う場合：牛乳500mlに1包(3g)＞
③スプーンでよく混ぜ合わせる。
④常温で放置する。
適温は27℃。ヨーグルト―メーカーではこの温度に設定します。
夏は12～24時間、冬は24～48時間が目安
POINT
最終的に、蓋から2～3㎝くらい空間の余裕ができるようにする。
※発酵に必要なスペースを確保するため。
⑤植え継ぎしたら食べる分は冷蔵庫に保存。
ほどよい固さになったら冷蔵庫で保存しましょう。
そのまま放置すると菌が繁殖してしまいます。
植え継ぎ方法
新しく混ぜる牛乳の量に対して、菌種の比率は 10% 程度が適正量の目安です。
牛乳500mlに対して大さじ３
牛乳1000mlに対して大さじ６
をできたヨーグルトから取り出し、煮沸した容器に入れ、また牛乳を入れて混ぜ合わせる。
ポイントとして、
きちんと混ぜ合わせてから菌種を取り出すことが大事です。
表面からとってしまうと菌が弱かったり、他の菌がついてしまっている可能性があり上手に増加できない可能性があります。
作るときの注意点
その都度熱湯消毒をする
菌に弱いため、他の菌種が入ると固まらなくなってしまったりすることがあります。面倒でも必ずその都度容器とスプーンは消毒して使いましょう。
消毒が面倒な方はこちらをご参照ください⇩
牛乳パックを使う場合
こちらは新品の牛乳パックを使うのが前提です。ですから自分で容器の殺菌を行う必要はありません。
種として出来上がったヨーグルト（種ヨーグルト）を使う場合は、あらかじめ少し牛乳を減らしておく必要があります。
でないとあふれてしまいますし、隙間がないと振って十分に混ぜることができません。■ 牛乳パックを使った場合の手順
- 牛乳パックから牛乳を少し減らしておく。
- スプーンを熱湯殺菌し、温度を下げておく。
- 種ヨーグルトを入れる（あるいは粉末種菌を入れる）
- フタをしっかりクリップ等で留めてよく振って混ぜる
室温30℃以上になる場合は注意を
これから夏になると室温が30度以上になることも増えてくると思います。カスピ海ヨーグルトは30℃以上になると発酵がうまく進まなくなってしまう場合があります。冷暗所に置いたり、クーラーなどで室温管理するなど気を付ける必要があります。
固まったらすぐに冷蔵庫に
もう少し、もう少しと様子を見ていると発酵が進み、乳酸菌が減り酸味も出てきてしまいます。時間をみて、ある程度の固さになったら冷蔵庫で保存しましょう。
菌種は3ヶ月に1回は取り換えを
十分注意していても、長く使いまわしていると乳酸菌が弱ったり、雑菌が勢力を増していって徐々に変質していく可能性があります。
最低でも3ヶ月に1回は菌種を取り換えることでしっかりと固まりますし、効果も発揮できます。毎回ヨーグルトを購入することを考えればかなりの節約になりますから、取り換えはきちんとしていきたいですね。
さいごに
今、”免疫力”が注目されており、発酵食品が人気になってきています。毎日続けるものだからこそ、コスト面も考えていかなければいけません。
カスピ海ヨーグルトならコスト的にもとても安く抑えることができ、またはじめさえ作ってしまえば植え継ぎはとっても簡単です。
皆さんもこの時期、是非カスピ海ヨーグルトを始めてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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